火を点けるための器具であるライターは、多くの自治体が処分の際に注意を呼びかけているアイテムのひとつです。ガスが入ったままの使い捨てライターがごみ袋に入れられていて、それが収集車の内部などで破裂する事故が各地で発生しています。そのため、当然のことではありますが、その自治体のルールを守って処分しなければなりません。
神戸市はライターを処分するにあたり住人にどんな注意を呼びかけているのでしょうか?不用品回収業者が解説します。
ライター等によるごみ収集車の事故
少し古い話になりますが、平成22年の2月に国会で、ライターやスプレー缶が一般廃棄物に混入して収集や処理等の現場で火災や爆発が多発していることについての質問が行われました。それによるとごみ収集車の火災は、なんと年に4000~5000件も起こっているとのことでした。そのなかの数件はかなり大きい事故で、数億円単位の被害だったそうです。
このようにルールに反した状態で捨てられたライターやスプレー缶は、ごみ処理施設やごみ収集車に害を与えているわけですが、それは当然のことながら、そこで働いている人たちの脅威でもあります。原因は特定されていないものの、現場で働く人たちが作業中にやけどやケガを負う事故もかなりの数発生していると考えられます。
広島市のごみ処理施設「安佐南工場」では、2021年に火災が発生し、長期間、施設の稼働がストップしたことがあります。この原因ははっきりわかっていませんが、中国新聞の記事には「可燃ごみにリチウムイオン電池やライターが混じっていたら出火することもある」との工場のコメントが掲載されています
神戸市におけるライターの処分方法
それでは、神戸市民の皆様はどうやってライターを処分すればよいのでしょうか?ここからはその方法を紹介します。
使い捨てライターを含むプラスチック製ライターは「燃えるごみ」
神戸市は、使い捨てライターを含むプラスチック製のライターを「燃えるごみ」の分別区分に指定しています。
神戸市は週2回、燃えるごみを収集しています。燃えるごみ用の指定ごみ袋に「中身を使い切り、水に一度浸したライター」を入れて出してください。一度に出せる数は1~2本です。
金属製のライターは「燃えないごみ」
一方、金属製のライターは「燃えないごみ」です。
神戸市は月2回、燃えないごみを収集しています。燃えないごみ用の指定ごみ袋に「中身を使い切り、水に一度浸したライター」を入れて出してください。一度に出せる数は、やはり1~2本です。
ライターの本数が多い場合は不用品回収業者の利用を考える
このように、神戸市でライターを処分する場合は1度に1~2本しか捨てられません。ごみの収集日が来る度にライターを捨てるのもたいへんです。何とかまとめて処分する方法はないものでしょうか?
こんなときは不用品回収業者の利用を考えましょう。
不用品回収業者なら大量のライターでも回収することが可能です。
使い捨てライターやガスライターから燃料を抜く方法
すでにご紹介したとおり、神戸市で使い捨てライター(ガスライター)を処分する際は、燃料を使い切り、水に一度浸してからごみ袋に入れる必要があります。処分するライターの数が少ないのであれば手作業でガスを抜けばよいのですが、ライターの数が多いとなるとそれでは作業効率が悪すぎます。どうにかして効率よくガスを抜く方法はないのでしょうか?
楽な方法とは言えませんが、もう少し効率よくガスを抜く方法はあります。
テープを用意してレバーを固定
使い捨てライターのガスは通常、レバーを押し下げることで噴出します。このレバーを固定してしまえば、あとは放置すればそのうちにガスは抜けます。半日程度放置してから再度点火動作をして火が点かないことを確認してから水に浸してください。
ガス抜き作業は、必ず風がよく通る屋外でおこなってください。屋内でガス抜きをするとガスが充満して爆発事故につながるおそれがあります。小さなライターとはいえ、ガス抜きを繰り返せば爆発するに十分な量のガスがたまってしまいます。
オイルライターはオイルを揮発させる
オイルライターは通常、内部の綿に燃料のオイルを染みこませて使います。このオイルは比較的すぐに揮発してしまうので、処分の前に綿を空気にさらして放置しておきましょう。やはり念のため、風通しのよい屋外に放置してください。その後、水に浸してから処分します。
燃料を抜かずにライターを処分する方法もある
ライターを処分する際は燃料を使い切る必要があります。これは神戸市のごみ収集サービスでも不用品回収業者のサービスでも同じです。不用品回収業者はライターが大量にあっても回収してくれるのですが、やはり事前に燃料を抜く作業をやらなければなりません。
しかし、燃料が入ったままのライターを回収している業者も存在します。「不用品回収業者兵庫・神戸えびすサポート」は燃料が入ったままのライターでも回収することが可能です。
レバーをテープで固定して放置すればそのうちに燃料は抜けますが、やはりその作業は面倒です。面倒な作業なしにライターを処分したい方は、「不用品回収業者兵庫・神戸えびすサポート」にぜひご連絡ください。
ライターを売却処分することは可能?
ライターには「高級ライター」や「ブランド物」と呼ばれる一般に「価値がある」と考えられている製品があります。このようなライターは売却して処分することが可能です。
デュポンやカルティエは査定を依頼
デュポンやカルティエのライターは中古市場にて高値で取り引きされている製品も多く、買取店に査定を依頼して売却できる可能性があります。
コレクターの多いジッポも売却できる可能性がある
オイルライターのジッポも売却できる可能性があります。ジッポはファッションブランドなどとのコラボアイテムも多くコレクターも多いので、くわしい買取店に査定してもらうといいでしょう。
ライターを個人売買で売ることは可能か
日頃からネットオークションやアプリを利用して不用品を売買している方もいらっしゃると思います。このような方のなかにはライターを出品したいと考えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ライターをオークションやフリマアプリに出品することは可能なのですが、火を点ける道具なので運送方法が限定されます。新品であれば話は別ですが、すでに使用されている製品は運送時の制約が多いため、すべてをチェックしてから出品するようにしてください。
ライターをただで譲渡する
まだ開封されていない使い捨てライター、大量にある使いかけの使い捨てライターなど、ただ捨てるにはもったいないライター。誰かに譲渡する方法はないものでしょうか?
パブやスナックなどを経営されている知人は、使い捨てライターがいくらあっても困らないかもしれません。フリーペーパーや地域掲示板の「ジモティー」などの媒体に「あげます」と出稿してみてもいいでしょう。手渡しにすれば運送方法の心配をする必要もありません。
まとめ
神戸市でライターを処分する方法を紹介しました。ルールを守らずに捨てられたライターによる事故が多発しているので、神戸市の指示どおり確実に燃料を使い切り、水に浸したあとごみ袋に入れましょう。
ただ、神戸市のごみ収集サービスでは一度に1~2本のライターしか捨てられません。大量にある場合は不用品回収業者の利用を考えましょう。
「兵庫・神戸えびすサポート」は、燃料の入ったままのライターでも回収することが可能です。大量のライターの処分にお困りの方は、ぜひご相談ください。